2013年2月3日日曜日

新連載「キネマ51」:第1回上映作品はアレクサンドル・ソクーロフ監督「ファウスト」 _5

Scrolls V Skyrim」( / / )なんかは,プレイヤーに「これは永遠に終わらないんじゃ」みたいに感じさせるゲームですよね。  あと,「キャサリン」( / )も,悪夢の世界……すなわち地獄のような場所から,ひたすら這い上がっていくゲームですし,男女の物語ですから,“生き地獄ゲーム”と言えるかもしれません。 関根:  人によっては地獄じゃないと思いますけど!  えっと,ファウストに話を戻しますが,この作品って,誰が主人公で,何の話が解決したのかすらも,分かりづらいと思いませんか? 須田:  悪魔と契約する人間。本来は,人間はそこで苦しみ,悪魔は笑う。少女はファウストに魅入られることによって,様々な事件に巻き込まれていく。それも本来なら不幸な話。でもそう思っていると,ひっくり返されたり,また元に戻されたりするんですよね。 関根:  ファウストと悪魔が,バディ(相棒)になって話が進むんだけど,本来絶対でなければならない悪魔が,時に人間に翻弄されたりと,すべての物語が表裏一体になって,結局,善悪ですら曖昧になっていくんですよ。だから,Diablo3 RMT,見ている側も生き地獄に入ってしまってうような。 「ファウスト」と同時に楽しみたいゲームは,「シャドウ オブ ザ ダムド」に決定! 須田:  今,話していて思ったんですけど,この映画と対になりそうなゲームが,分かりやすいところにありました。「シャドウ オブ ザ ダムド」( / )です(笑)。 関根:  また,ずいぶん灯台もと暗しですね。 「シャドウ オブ ザ ダムド」( / ) 須田:  実は僕が最初にやろうとしていた世界って,ファウストに近かったんですよ。もともとフランツ?カフカの「城」を原案にしようと思っていて,FF11 RMT,さらに人体改造もテーマにして,現代と違うテクノロジーがあって,時代はこの19世紀くらいで,男が城に向かうという設定で。そこから,悪魔の世界に入っていく物語に変わっていったんです。 関根:  しかも,悪魔と一緒に旅をする人間が主人公。そして,女性の幻を追って彷徨(さまよ)うなんて,確かにファウストの世界観に通じるものがありますね。 須田:  あと,観てて思ったのは,街並みもシャドウ オブ ザ ダムドに超似てるんですよ。  ゲームを作るときに,チェコのチェスキークロムロフという街へ取材に行ったんですけど,ファウストに出てくる街並みとそっくりです。 関根:  舞台設定も含めて,見えてくる場所,例えばファウストの家なんかも,こんなマップあったなって感じですね
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